食品ネット分析室 

食の安全の為、本当に健康に良くないもの?本当に危険なものを考えてみましょう。
添加物だけでなく、環境衛生や分析手法などの画像もアップしています。
 
赤ウィンナーの褐変の原因
kappens画像クリックで大画面へ
加熱前の赤ウィンナーを送って頂いた物を細菌検査するとやはり犯人がいました。褐変菌です。同定をするとEnterobacter cloacaeでした。
この細菌は文献によりますと、メイラード反応を促進しメラノイジンを作る酵素を持っています。まれに褐変の前駆物質2-3-ジケトグルコン酸を生成しこれが加熱時の熱によりメラノイジンに急速に変化することが知られています。当然褐変の原因菌は加熱で死んでしまいますので分離できません。
依頼主に伺ったところ、作りすぎた赤ウィンナーを加熱せず冷蔵庫に入れ翌日加熱した結果褐変したようです。
褐変菌としてはこの菌のほかにSerratia marcescensも原因菌となります。
分離に使った培地は文献に載っていたPGG培地を使用しました。
| trinity | 腐敗 | 09:34 | comments(0) | trackbacks(196) | PAGE TOP

CALENDAR
SMTWTFS
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< November 2005 >>

SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
CATEGORIES
PROFILE
OTHERS