「しらこ」と「ポリリジン」とは非常に性質の似た保存料です。
白子は塩基性アミノ酸アルギニンのポリマーで、一方のポリリジンは名前の示すように塩基性アミノ酸リジンのポリマーです。
いずれも細菌の表面がマイナスチャージなのに対してプラスチャージされた物質ですので、細菌の表面にくっついたり離れたりを繰り返し、細菌の細胞壁を壊してしまう事によって保存効果を現します。
一つ異なっているのが、しらこ(プロタミン)は十二指腸でトリプシン、キモトリプシンによって分解されますが、ポリリジンは分解されず腸ににそのまま送り届けられ、腸内フローラに何らかの影響を及ぼしているということです。ポリリジンが腸内フローラに良い影響を及ぼすのか、悪い影響を及ぼすのかは未だ不明です。
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