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グラフは夏場のコンビニのおにぎりを想定して食中毒細菌のセレウス菌(Bacillus cereus)をおにぎり1グラムあたりに数十個付着させて30℃に保管して3時間ごとにセレウス菌の菌数を見た物です。一方のおにぎりには保存料(しらこ)製剤を添加してあります。
そうすると保存料無添加のおにぎりは9時間で食中毒危険領域に達してしまいますが、しらこ(プロタミンとも呼ぶ)を添加したものは通常のおにぎりの消費時間内では食中毒になりません。コンビニでは、流通時間を短縮することで保存料無添加を実行していますが、購入後しばらくたって食べるコンビニおにぎりは非常に危険といえるのではないでしょうか。
しらこはその80%がアルギニン(アミノ酸)でできており、アルギニンは必須アミノ酸ではありませんが、加齢とともに体内で生産できる量が不足して、体力が無くなっていく原因となるアミノ酸です。
しらこが体内に入りますと十二指腸で分解され、アルギニン、或いはアルギニンが2〜3個つながった形で吸収されてアミノ酸として働きます。特に最近は1個のアミノ酸よりも2〜3個つながったアミノ酸の方が吸収が良いとも言われています。このように健康食品的な要素を持った保存料まで禁止して、より添加量の多い日持ち向上剤を使用したり、違法な抗生物質を使用したりするのは良くない傾向だなぁと感じています。