現在のように食品に使用した添加物が原則としてすべて表示されるようになったのは平成3年のことです。
それまでは、天然物から抽出された天然添加物は表示しなくても良く、その他天然物と表示されていました。
平成3年にいわゆる天然添加物(現在の既存添加物)が表示の対象となり、天然添加物の研究はほとんどストップしてしまいました。新しい良い天然成分を見つけても認可が現実的に不可能となったからです。なかには用途名併記となった保存料などは、従来はその他天然物から、保存料(ポリリジン)とか保存料(しらこ分解物)といった表示に変更となり、とたんに嫌われ者となってしまいました。一方でグルタミン酸ナトリウムは一括名表示で姿を消しました。調味料(アミノ酸等)の中に姿を消してしまいました。こうした意図的な添加物表示には反対です。すべての添加物を物質名で表示し、本当に保存料が危険だと思う人は保存料は何かを調べて購入を控える。グルタミン酸ナトリウムをとりたくない人は、表示を見れば解る公平な食品表示が必要だと考えています。現在は既存添加物の安全性試験が実施されていますが、これが一段落したら、健康食品の安全性を是非調査して欲しいもと思います。食品添加物で摂取する以上の化学物質が健康食品として摂取されているケースが多々有るのではないかと思います。消費者の恐怖心を誘って食品を購入させる無添加食品といった非科学的な事をいつまでもやっていて良いのでしょうか(コンビニさんいかがですか?)。人の口に入るものは、すべて安全が保証されたものに一刻も早くすべきではないでしょうか。
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