安息香酸はお醤油や健康ドリンク剤などに少量使用されている保存料です。お醤油ではアルコールに取って代わられていますので使用量はごく微量になっていると思われます。
JECFAでのADIは0〜5mg/Kg体重となっており。自然界では多くの野いちご類に含まれている一般的な食品成分でもあります。米国ではGRAS成分として安全性が確認されています。
ところが、安息香酸とビタミンCが反応するとベンゼンが発生することが知られており、厚生省が本年も指導を行い水道水に含まれるベンゼンの最高値30ppbを超える飲料に回収命令がでています。原因ははっきりしていません。
野いちごの中にも安息香酸とビタミンCが含まれますのでベンゼンが発生しているのでしょうか?
先日取り上げたソルビン酸も安息香酸も自然界に存在する物を化学的に生産した物で、規格も定められています。
本当に保存料は危険な物質なのでしょうか?
いずれにしてもJECFAや米国FDA、日本の厚生労働省や食品安全委員会が常にチェックを続けている食品添加物、有る意味では、食品より安全な化学物質かもしれません。