食品ネット分析室 

食の安全の為、本当に健康に良くないもの?本当に危険なものを考えてみましょう。
添加物だけでなく、環境衛生や分析手法などの画像もアップしています。
 
除菌剤の選択(2)と使用方法
除菌剤と洗剤を配合した洗浄除菌剤には1Kgあたり500円程度の物から1500円までの物が販売されています。私たちはどういった洗浄除菌剤を選択すればよいのでしょうか。
私たちが洗浄する対象はバイオフィルムです。粘着物質の中に潜み協力しあっているバイ菌たちです。中には除菌剤の効きにくい耐熱性の芽胞菌も沢山存在します。
昨日のブログでの除菌剤効果から判断するとビグアナイド(PHMB:ポリヘキサメチレンバイガナジン塩酸塩)を含む除菌剤を選択する必要があります。
私たちが対象とする汚染はバイオフィルムです。昨日の試験では汚染を馬血清で代用しましたが、粘着物質の中にいる細菌の集団は強敵です。できればビグアナイドが10%程度入っている物がほしいところです。価格とビグアナイドの含量を比較して購入しましょう。衛生は食品の新鮮さや価格、おいしさと同じくらい重要です。価格だけで効果のでない洗浄除菌剤を使っても良い結果がでません。また除菌剤を推奨希釈倍率で希釈した後汚染源と15分程度接触させバイオフィルムの中に洗浄除菌剤をしみこませてこすり洗いすると効果が大きく出ます。

熱湯殺菌を行える部品や器具を熱湯殺菌する場合は、熱湯に3分以上漬け込む必要があります。ということは熱湯を噴射しても3分間の加熱が維持できませんので、中途半端に環境温度を上げ細菌の増殖を促してしまうことになります。もちろん熱湯殺菌は耐熱性芽胞菌には効果がありません。ご注意ください。
| trinity | 衛生管理 | 08:39 | comments(0) | - | PAGE TOP

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