いやぁ〜どっと寝てしまいました。ただいま目覚めたところです。
やっとおやすみですね。皆さん一週間ご苦労様でした。
Wikipediaより画像を拝借いたしました。T4ファージが大腸菌にとりつきお尻のスパイクを大腸菌に打ち込んで遺伝子情報を注入しているところの写真です。月面着陸船みたいですね。
昨日のバイオフィルムの続きですが・・・・
バイオフルム中での情報のやりとりには3種類の方法があります。
一つは4月17日にブログに掲載した接合という方法、それから運び屋ウィルス(バクテリオファージ)に情報を乗せて感染させる形質導入(写真)、それから宿主側がコンピテントセルになって(プラスミッドを身体に受け取りやすいように浸透圧を調製する)プラスミッドを直接もらう形質転換という方法があります。
運び屋のバクテリオファージは何が楽しくて働いているのでしょうか、それは運んでいる細菌の情報とともに自己複製の遺伝情報を細菌に注入し、細菌の遺伝子を使って自分を複製します。沢山複製ができたら細菌が破裂して増殖した同じバクテリオファージが沢山飛び出してくるのです。一種の寄生ですね。この時一匹から何匹のバクテリオファージが複製されるかをバーストサイズと呼んで複製速度を測る実験をはるか昔、学生の時にしたことを思い出します。こんな単純な試験をしているなんてお年がしれてしまいますね。
明日は基礎に戻って大腸菌群の話でも致しましょう。