みんな大好きな
食品添加物
とサブタイトルのついた食品の裏側といった本を読みました。
著者は添加物商社におられ、自分の指導して作ったミートボールを子供が食べるのを見て、半アンチ添加物になられたようです。
白い粉をたくさん加えて作った食品といった点を何度も強調されておられました。
そうなんです、天然・無添加で食品を作っても科学者の目から見ると、昆布だしはグルタミン酸、鰹節はイノシン酸、椎茸のだしはグアニル酸すべてもとをたどると白い粉なのです。
着色料のなかでカロチノイドは天然物だからいいとして、コチニールはカイガラムシの色素だから悪いといった表示はやはり本能的な反応で化学的根拠が乏しいように感じました。
複合摂取が悪いと行った議論は食品安全委員会ではADI(一日摂取許容量)をしたまわる添加物はいくら組み合わせてもヒトの酵素系に影響を及ぼさないことは周知の事実です。
食品添加物の光と影の部分を説かれていましたが、総説的には本能的に白い粉は悪いと行った本でした。
それよりも私が危惧したことは、日本人の生活水準で食品を作る場合、人件費が非常に高くなります。それを緩和する目的でも食品添加物は使用されているのだなぁと感じました。
我々日本人のエネルギー自給率は40%です。人件費の安い中国やアジア諸国に生産拠点がコストの面から移転し、日本人が自分たちの食料を外国の人たちに作ってもらわなければ、エンゲル係数が強烈に上がってしまうんだなということ。食品産業の空洞化による失業率への影響なども考えなければならないのかと思いました。
しかし、調味料などを沢山使用しながら保存料抜き、着色料抜きはおかしいといった意見には大賛成です。
4月13日追伸
食品化学新聞になぜこのような消費者を惑わすいい加減な出版物がでるのか、しかも経済評論では歴史もあり信用度の高い一流出版社から出版されていることもあわせて非常に裏切られた感じがしている。・・・・一部抜粋
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