食品ネット分析室 

食の安全の為、本当に健康に良くないもの?本当に危険なものを考えてみましょう。
添加物だけでなく、環境衛生や分析手法などの画像もアップしています。
 
バイオフィルム
dentalplaque
バイオフィルムとは細菌類が集まって粘着物質を生産し、物質の表面に付着し、その環境で細菌どおしがいろいろな情報を交換しあっているという物です。細菌がしゃべるわけではありませんが、粘着物質デキストランなどを作れる細菌に作れない細菌が「おれもネバネバの中に入れてくれよ、居心地良さそうだし」といって入れてもらい、代わりに「俺の持っている薬剤耐性の遺伝子おまえに分けてやるよ」といったことを行っているのです。虫歯の原因になる歯垢がバイオフィルムの良い例で、ミュータンス菌の作る水不溶性グルカン(ブドウ糖が1-3結合したもの)の中で唾液に流されないように歯のエナメル質に付着して、その中で遺伝子情報を交換しながら、乳酸も生産し歯を酸で溶かして虫歯を作ります。抗生物質などの薬剤耐性は染色体外の小さな円形遺伝子プラスミッドと呼ばれる部分で細菌から細菌に感染することができます。こうして遺伝子情報を交換しながら、薬剤が投入されても耐えられる力を携えて細菌の群れが強くなっていく状況を作り出します。
いろいろな物質の表面でバイオフィルムは作られますので、薬剤を噴霧するだけの殺菌よりも、物理的にバイオフィルムを破ってやるこすり洗いが有効になってきます。
| trinity | 衛生管理 | 12:31 | comments(0) | - | PAGE TOP

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