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カビの同定を行うときのスライド培養の方法です。簡易同定する時はセロハンテープで食品上のカビを移し取ってスライドグラスに貼り付けて顕微鏡観察しますが、これではフサリウム(赤カビ)の仮根や菌糸の分岐の有無などの観察ができません。
スライド培養はU字又はV字に曲げたガラス棒、スライドグラス、カバーグラスを滅菌して用意します。上図のように無菌シャーレの中でセットし、ポテトデキストロース培地を滅菌メスで四角にカットしスライドグラスに乗せ四方にカビを接種します。培養中の乾燥を防止するため滅菌水を少量シャーレの底に注ぎ培養します。
培養後は通常通り顕微鏡観察してやるとカビの菌糸から分生子まで観察することができます。