食品ネット分析室 

食の安全の為、本当に健康に良くないもの?本当に危険なものを考えてみましょう。
添加物だけでなく、環境衛生や分析手法などの画像もアップしています。
 
制限酵素と遺伝子操作(1)
今日一日終われば、週末です頑張りましょう。
今日は制限酵素について少しまとめてみたいと思います。
制限酵素とはバイ菌がウィルスに襲われたとき防御する為分泌するウィルスの遺伝子を切ってしまう酵素です。5月27日のブログで大腸菌がバクテリオファージに襲われている写真を掲載しましたが、バイ菌も気分が悪くて「今日は余分な情報はいらねぇ〜よ」というときは酵素でバクテリオファージの頭の中に入っている遺伝情報を制限酵素で切ってしまいます。
制限酵素は分泌する細菌の属名と種名の頭文字を使って命名されます。有名な物としてはEscherichia coli(大腸菌)が生産するEco RI(エコーアールアイと読みます)があります。
制限酵素は遺伝子のATGCといった塩基の決まった配列の部分を切断しますので、遺伝子操作には無くてはならない物となっており、多くの制限酵素と断片部位が確認されています。制限酵素一覧表参照。
たとえば唾液の中の酵素を遺伝子操作で大腸菌に作らせようとする場合を考えてみましょう。
本来であれば、αーアミラーゼ(澱粉を分解する酵素)を分離精製して、アミノ酸配列をアミノ酸アナライザーで解読して遺伝子配列に読み直しといった作業が発生してきますが先人たちのお仕事ですでにαーアミラーゼの遺伝子は解読されています。
明日は、α-アミラーゼの遺伝子と遺伝子組み換えについて簡単に解説してみたいと思います。
| trinity | 遺伝子工学 | 08:35 | comments(0) | - | PAGE TOP

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