消費者の大嫌いな遺伝子組み換え作物ですが、ことが医薬品になると、遺伝子組み換え無しには治療ができない状況に既になっています。メタボリックシンドロームの代表である高血糖が引き起こす糖尿病患者はいまや700万人
5〜6年前は400万人といわれていましたのですごい速度で増えています。
糖尿病予備軍は2,000万人とも言われます。血糖値を下げるために使用されるインシュリンは、現在はヒトのインシュリン(インスリン)を大腸菌や枯草菌に遺伝子組み換えで作らせています。インスリンは21アミノ酸のA鎖と30アミノ酸でできているB鎖からなる小さなペプチドですので。組み替え技術を使えば簡単に純粋なヒトインスリンが生産できます。ところが遺伝子組み換え技術を使用しなければ、ブタなどのインスリンを使わなければならず、効果や副作用に問題が出ます。現在は生死が係っている医薬品は遺伝子組み換えも致し方なしといった状況ですが、将来の人口増を考えると、収量の多い作物や、害虫に強い作物の需要が必須になってきます。アフリカの飢餓の状況を見ているとすでに、必要な技術になっているのかもしれません。先進国の日本人だけが、アフリカで飢餓でなくなっている子供たちを横目にnon-GMOの食品を食べ続けられるのはいつまででしょうか。
LOHASな生活を考えている人はすでに遺伝子組み換えの安全性を考えているのではないでしょうか。食品の研究もnon-GMO以後を見据えた研究が必要になっているのでしょう。
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