焼きそば(中華麺)は本来「かんすい」または「唐あく」でアルカリ性にして「あく」の味を楽しむ食であったと思います。
こうしたpHが10前後の本来の中華麺は腐敗しにくく、腐敗する場合にはアルカリ性の耐熱性細菌
Bacillus alcalophilusによって腐敗します。
しかし食生活がかわり、万人の好む「あく」の弱くクチナシ色素で色を付けた中華麺は本来のアルカリ性の中華麺とは異なった腐り方をします。
これは、Bacillus licheniformisによって腐敗した中華麺です。成分をみますと、「かんすい」とクチナシ色素が入っていますので、大衆の好みに合わせpHを中性に近づけアルカリで黄色く変色していた小麦粉の色をクチナシ色素で整えた為に腐敗した事例です。