食品ネット分析室 

食の安全の為、本当に健康に良くないもの?本当に危険なものを考えてみましょう。
添加物だけでなく、環境衛生や分析手法などの画像もアップしています。
 
キシリトールは森林破壊?
昨日キシリトールの犬への毒性を取り上げていてふと思ったのですが、キシリトールのイメージといえば、フィンランドの白樺の木からとれる甘味料で、フィンランドでは虫歯が少ないのは食事の後にキシリトールガムを食べるからといったCMの場面を思い起こします。北欧の自然のイメージでした。
そして今やガムやキャンディーにはキシリトールが入っていなければ売れない状況になっています。
業界のうわさに聞くところによると、フィンランドの白樺は減少し木材のヘミセルロースから作られていたキシリトールの生産拠点は北欧から中国へ移行し、原料も白樺からトウモロコシの芯に変わっています。そして製造時に濃硫酸などで分解をしますので、中国の排水規制が強化され中国でも生産量が低下しています。
キシリトールを摂取することは、何年も生育にかかる白樺などの森林を破壊していたのかなぁと思うと、原料がトウモロコシに変わって少し救われたような気になっています。
ちなみに通常の生活をさせていれば、犬は虫歯になりません。歯の構造と唾液の分泌量、そして犬の口内はアルカリ性です。
| trinity | 食品添加物 | 06:32 | comments(3) | - | PAGE TOP

コメント
ペットフードにとても興味があるのですが、時々キシリトール入りフードがあって
「何のために入っているんだろう?」と不思議でした。キシリトールだって糖ですから、わざわざ動物に与える必要は無い気がしますし、体に悪影響を及ぼすこともあるのでは?と思っています。
どのくらいの量が入っているかもわからないですし、(どこにも書いていない)単にイメージをよくするためにちょっと加えるだけならやめたほうが良いように思っています。

キシリトール入りのガムも、材料を見ると甘味料として使われているのがキシリトールよりも砂糖のほうが多かったりしますね。

| ぴか | 2006/10/07 1:01 AM |

こんなのが最近報道されました。
甘味料キシリトール、犬には危険=米報告
 9月29日、米国の獣医師らが甘味料キシリトールは犬に危険だと指摘。
 
 [ニューヨーク 29日 ロイター] シュガーレスの菓子類に広く使用されている人工甘味料キシリトールが、犬の肝臓に障害を起こす可能性があり、場合によっては死に至らせる危険もあると、米国の獣医師らが29日、米獣医学協会(AVMA)のジャーナルで警告した。
 この報告を受け、砂糖の代わりとして使用されるキシリトールと肝機能不全など犬の病気との関連を疑う声が強まりそうだ。
 報告書を共同執筆したグワルトニー・ブラント氏によれば、犬はキシリトールを少量でも摂取すると大量のインシュリンを放出し、その結果血糖値が下がり、命に危険が生じるという。
 同氏は「体重10キロの犬が1グラムのキシリトールを消費した場合でも治療が必要になる」としている。ただ、キシリトールと肝臓への影響を結論付けるにはさらなる研究が必要だとも話した。
(ロイター) - 9月30日14時11分更
| 佐藤 桂介 | 2006/10/13 10:11 AM |

キシリトールは単糖の糖アルコールですので日本では食品添加物として扱われています。米国は当然食品添加物です。米国の場合昔はFDAが安全性を担保するGRAS affirmation petitionという制度がありましたが、現在では環境ホルモンの研究に資金が必要ということで、販売者が安全性を担保するSelf GRAS(GRAS notification petition)という制度になり、安全性の試験が簡便化されています。それでも犬の動物実験で危険とされているキシリトールをペットフードに添加するというのは、厚生労働省が啓蒙しなければ危険だと感じています。私のブログも家族同様のペットを助ける為の情報発信になれば幸甚です。
| trinity | 2006/10/13 10:43 AM |

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