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はじめまして。バチラスについて調べているうちこちらにたどり着きました。
先日、生そばの検査をしたとき卵黄加マンニット食塩培地上にこれとよく似た黄色の大型コロニーがたくさん現れました。
そこで、リッケニフォーミスについて調べようとネットや書籍で色々調べたのですが見つかりませんでした。よろしければリッケニフォーミスについて教えて頂けないでしょうか?
宜しくお願いします。
| アウレウス | 2006/05/10 11:38 PM |
こんにちは、生そばの細菌検査をしますと多数の耐熱性菌が検出されます。リッケニフォーミスは耐熱性の芽胞を作るBacillus licheniformisという細菌で、よく研究されており安全性の高い細菌でATCCなどの分類では安全性1(最も安全な細菌)に分類されています。全ゲノム解析も行われており遺伝子工学の面からも興味深い細菌です。
加熱しても耐熱性芽胞が生き残り、腐敗原因細菌となりますが、食中毒の事例はほとんど報告されていません。よく蒲鉾でSlime(ネト)を作る腐敗現象を起こしますが、昔は洗って食べてくださいなんて乱暴な表示をされていた蒲鉾屋さんもおられました。通性嫌気性細菌ですので脱酸素剤では押さえることができません。砂糖からSlimeを作ります。
試験された生そばの水分活性がどの程度かわかりませんが、水分活性9.2以下では増殖しません。
| trinity | 2006/05/13 2:18 PM |
お返事ありがとうございました。
こちらはとても興味深く大変勉強になります。
食品微生物検査の仕事を始めて間もなく壁にガンガンぶつかっている日々です。
これからもこちらを拝見させていただき勉強させていただきたいと思いますので宜しくお願いします。
| アウレウス | 2006/05/13 4:56 PM |
食品微生物の仕事を始められたようですね。
微生物の世界は日進月歩ですが、食品微生物の分野は、基礎が非常に大切な分野だと思います。華麗な遺伝子操作などはありませんが、食の安全を守る重要な仕事だと思っています。私もこうした仕事にタッチできることを誇りに思っています。今日も食品衛生小六法を見ながら勉強の日々です。
頑張りましょう。
| trinity | 2006/05/17 9:19 AM |
とても嬉しいお言葉ありがとうございます。
前任の方から受け継いだのは1冊のノートだけ初めは本当に心細かったです「こんなことでいいの?」となんど呟いたことか。本を読んだりネットで調べたり、少しずつ知識を付け(まだまだ足りませんが)一つ問題を乗り越えるとなんともいえない気持ちになり、まだ頑張れると思えます。
社内で検査をしているのは何と私だけ(これが現実なのでしょうか?)実に孤独です。
ダラダラと愚痴ってしまいすみません。勉強、頑張りますのでこれからも宜しくお願いします。
| アウレウス | 2006/05/17 7:00 PM |
私も新入社員の時同じような不安な気持ちになりました。
食品衛生の関係の会社はたくさんありますが、私は上野製薬さんの営業の方に大変助けて頂きました。食品衛生の草分け的な会社で、衛生管理の方法や検査方法、従業員の衛生講習会などもやって頂き随分助かったのを覚えています。
一度相談されてみてはいかがですか?
上野製薬本社:06-6203-0761
| trinity | 2006/05/18 10:38 AM |
追伸
営業技術サポートの方もおられて色々教えて頂けました。
| trinity | 2006/05/18 10:43 AM |
突然お便りさせて頂きます。
食パンの検査でにB.lichniformisのコロニーが検出されましたが、原因には何が考えられますでしょうか。製造日から日を追う毎に菌数が増え、時に検出しない日もあります。(製造日から11日まで検査しました。)
原因がはっきりせず困っております。是非、お教え下さい。
| nagoshiken | 2010/02/02 1:12 PM |
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