食品ネット分析室 

食の安全の為、本当に健康に良くないもの?本当に危険なものを考えてみましょう。
添加物だけでなく、環境衛生や分析手法などの画像もアップしています。
 
キシリトールは森林破壊?
昨日キシリトールの犬への毒性を取り上げていてふと思ったのですが、キシリトールのイメージといえば、フィンランドの白樺の木からとれる甘味料で、フィンランドでは虫歯が少ないのは食事の後にキシリトールガムを食べるからといったCMの場面を思い起こします。北欧の自然のイメージでした。
そして今やガムやキャンディーにはキシリトールが入っていなければ売れない状況になっています。
業界のうわさに聞くところによると、フィンランドの白樺は減少し木材のヘミセルロースから作られていたキシリトールの生産拠点は北欧から中国へ移行し、原料も白樺からトウモロコシの芯に変わっています。そして製造時に濃硫酸などで分解をしますので、中国の排水規制が強化され中国でも生産量が低下しています。
キシリトールを摂取することは、何年も生育にかかる白樺などの森林を破壊していたのかなぁと思うと、原料がトウモロコシに変わって少し救われたような気になっています。
ちなみに通常の生活をさせていれば、犬は虫歯になりません。歯の構造と唾液の分泌量、そして犬の口内はアルカリ性です。
| trinity | 食品添加物 | 06:32 | comments(3) | - | PAGE TOP
キシリトール 犬には危険
xykitol
インターネットショッピングに出展されている犬用のサプリメント・キシリトール含有です。キシリトールについては過去にも何度か取り上げました。キシリトールが犬には危険であることは、食品添加物に認定される時の動物実験でもわかっており日本食品化学研究振興財団の記事にも以下の内容が記載されています。
ビーグル犬を用いた混餌(2、5、10、20%)投与による104週間の反復投与試験において、20%投与群で肝比重量の増加が、10%以上の投与群でGPT等の血清酵素値の上昇、門脈周辺の肝細胞質の淡明化が認められる。肝比重量の増加、血清酵素値の上昇及び門脈周辺の肝細胞質の淡明化は、高濃度のキシリトール投与により、インスリン分泌が促進され、グリコーゲンが生成し、それが肝臓に蓄積したことなどによるものであると考えられる。

ヒトの場合はキシリトールは小腸で吸収されインシュリン非依存性糖アルコールとしてキシロースに分解された後にペントース・リン酸系で代謝されますが、犬はキシリトールの分解吸収にインシュリンが必要ですので、インシュリンが急激に分泌され、血中のブドウ糖が消費されグリコーゲンとして肝臓に蓄積する過程で低血糖を起こし、意識を失って獣医師の元に運び込まれる事例が相次いでいるようです。
ほとんどはヒトのキシリトール含有食品の誤食が原因ですが、最近は犬用のサプリメントも販売されており(上の写真はサイトから頂戴して商品名を消させて頂きました)安易な犬へのサプリメントは危険です。
| trinity | 食品添加物 | 06:04 | comments(0) | - | PAGE TOP
キシリトールが足りません
ガムやキャンディーに普及している虫歯の原因にならないキシリトールが不足しています。
どうやら原因は中国のD社がパルプの廃液からキシリトールを作っているのですが、パルプ工場の操業ががうまくいっていなく廃液がとれないことが原因のようです。
パルプの廃液からキシリトールなんてきくと、びっくりしますがパルプ会社は木からセルロースを取っています。残った成分はヘミセルロースです。
ヘミセルロースを硫酸などで分解するとキシロースという糖類がとれ、これを高圧高温下で水素添加するとキシリトールができるのです。
もちろんキシリトールは食品添加物で、虫歯を治す能力はありません。虫歯の原因にならず、ガムやキャンディーを食べると唾液がでますので、唾液中のカルシウムが歯の再石灰化を促すという仕組みです。
進んで摂取される数少ない食品添加物です。
| trinity | 食品添加物 | 10:51 | - | - | PAGE TOP
キシリトール
明日からキシリトールを購入するために中国に出張します。
キシリトールは食品添加物に登録されている物質で通常は、トウモロコシの実をとった芯の部分を高圧、高温下で硫酸加水分解してキシロースを作りこれに水素添加して作られる物質です。
発売当初フィンランドのメーカーがフィンランドには虫歯が少ない、これは白樺の樹皮からとれるキシリトールを食後に食べているからといったテレビCMを流して爆発的に虫歯予防のために使われるようになりました。
もちろんこのテレビCMは、薬事法違反で厚生省からお咎めをうけました。
しかし、薬事法違反をしてもそれに十分対応できる利益を得たのです。
このフィンランドのメーカーも公害垂れ流しになってしまう、キシリトールの生産が本国では廃棄物や廃水処理にコストがかかっていますので、中国に工場を移しておられます。
キシリトールは糖アルコールに分類されますが、糖アルコールであれば、マルチトールでもイソマルトでも虫歯の原因にはなりません。
テレビコマーシャルの影響力の大きさにはびっくりしてしまいます。
だって食品添加物を一生懸命食事の後に皆さん摂取されるんですもの。
大脳辺縁域がテレビCMにだまされていますね!
というわけで中国からのブログ作成も考えましたが、アジアでインターネットにつなぐとすぐにトロイの木馬がついてくるのでしばしCloseさせて頂きます。出張から帰ってきたらまた再開いたします。
| trinity | 食品添加物 | 13:28 | comments(0) | - | PAGE TOP

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